新作に工場を構える有限会社相和シボリ工業(大浪忠代表取締役)が1月10日に発表された「平成29年度神奈川県優良小規模企業者表彰」を受賞した。同社は昨年7月に発表された「かながわ産業Navi大賞」の特別賞も受賞しており、区内発の技術に県内外から注目が集まっている。
今回は、一枚の金属板を溶接抜きに筒状に加工するヘラ絞りという技術を駆使した一般向け商品などでブランドを確立し、地域活性化に貢献していることなどが評価された。
同社の創業は1982年。開業当初は薬品容器のタンクや、横浜スタジアム照明塔のライトカバーなどの製作を行ってきた。その後、2011年に大浪代表が「かわさきマイスター」に認定され、活躍の場が一気に広がった。
現在は工場用送風機のカバーなど従来の仕事を全国から引き受けるほか、自動車会社などの依頼で一般向けの商品も手掛ける。特に、ヘラ絞りの技術で作ったステンレス製タンブラーは区内外で人気の製品になっており、漆加工を施した高額製品も全国から問い合わせが集まっている。
大浪代表は「今回の受賞は多くの企業の模範になると期待されてのものだと感じているので、その期待に応えられるように、10年、20年と先を見据えて設備を整えるなどして、ものづくりに努めていきたい」と今後の意気込みを語った。
同表彰は15年に制定され、地域活性化などに貢献している県内の小規模企業者に送られている。
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