高津青年会議親睦会(柳下久光会長)が久地第1町内会(瀧村治雄会長)や行政と協力し、久地円筒分水そばの交差点信号機に「円筒分水前」という地点名標識を設置した。高津青年会議親睦会がこのようなプレートの設置に動いたのは初めて。同会では「区内の名所旧跡を多くの人が知るきっかけになって、親切なまちづくりにつながれば」と期待を寄せる。
今回の地点名標識設置を企画したのは高津青年会議親睦会の吉田誠さん=写真(前列右)。同会は区内を中心に奉仕活動を続ける青年実業家らの団体で、4年前から区内の無名の信号機に名前を付ける事業に取り組んできた。
同会の調べでは、区内に信号機が約160カ所あるが、その約半数に名前がついていない。そこで、区民はもちろん、初めて高津区を訪れた人々にとっての「道しるべ」を増やして分かりやすい街を目指しつつ、住民の記憶から消えつつある「通称」や「過去の地名」を残すことを目的に始めた。
その第一弾に選んだのが久地円筒分水前の信号機。吉田さんらは地元、久地第1町内会の瀧村会長と相談し、2016年6月に連名で高津区長に要望書を提出。高津区もその趣旨に賛同し、区道路公園センターの予算での設置を決めた。
瀧村会長は「地元の名所を多くの人に伝えられることはもちろん、住民にとっても災害など緊急時の目印としても大変役立つ」と感謝を語った。
設置された標識を見た吉田さんは「4年越しの活動が形になって嬉しい」と感慨深げ。次は、千年に「橘樹官衙入口」という地点名標記を蟻山坂の工事に合わせて設置する予定で、同会企画運営部会の部会長を務める鈴木清さんは「今後もより良いまちづくりに貢献できるよう、親睦会として検討を重ねていきたい」と話した。
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