小川くにこ県議にインタビュー 編集・制作/政策科学総合研究所 連載210回 「くにこ」の県庁見聞録 県立がんセンター
(司会)新聞やテレビで報道されていますけど、県立がんセンターが大変な事になっていますね。
(くにこ)そうなんですよ。放射線医師が次々退職して、放射線治療ができない危機的状態に陥りそうになってしまったんです。
(司会)県立がんセンターは重粒子線という希少な治療を売りにしていたんですよね。それもダメなんでしょうか?
(くにこ)勿論です。一応、2月と3月の医師手配はできたそうですが、4月以降の安定的体制はまだなんですよ。
(司会)それは心配ですね。
(くにこ)この事件で初めてわかったんですが、放射線治療医師は全国でも1000人ほど、県内でも70人しか有資格者がいないんです。
まして重粒子線照射が認められる医師はごく少数なので、探すのが大変なんですね。年度途中での異動も厳しいですしね。でも、年度内の医師は探せたというので、患者さんにご迷惑をかけないで済んだ、とホッとしています。
(司会)良かったですね。
(くにこ)でも、120億円以上の県費を投入した重粒子線が、脆弱な人員体制で運営できるのか、本当に心配です。臨時に開かれた県議会の厚生常任委員会では、私から、この点について質疑致しました。
(司会)1月30日に新聞報道されていましたね。
(くにこ)そう、ありがとうございます。10年位前に県が重粒子線を導入する段階で、横浜市大医学部大学院を県立がんセンターに併設し、市民・県民の医療の向上のために協力したい、という要請が横浜市大から何度もあったのに、先を読めない当時の知事が無碍に断ってしまったんですね。残念な事です。今後は県内大学との協力体制を確立して、確実な医療体制を構築する事が第1です。皆さんからの信頼回復を図る為に事態の早期収拾を実現したいものです。この件では続報を改めてお伝えします。
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4月19日