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高津区「母の会」 「事故ゼロ」めざし50年 女性の力、地道に結集

社会

掲載号:2018年4月13日号

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1960年代の街頭監視の様子=猪岡さん提供
1960年代の街頭監視の様子=猪岡さん提供

 高津区交通安全母の会が4月6日、発足50年を迎えた。県内初の「母の会」として「交通安全は家庭から」を掲げ、交通安全を地域に啓発してきた。「交通事故ゼロを目指し、地道に活動を続けることが大切」と近藤泰子会長(79)は話す。

 高津区交通安全母の会は、通勤、通学時の交差点での声がけや交通量の多い地点に拠点を構え、交通安全の啓発などを行っている。

 発足は1968年。「第一次交通戦争」と呼ばれ、事故死者数が全国で1万人を超す当時、初代会長の故吉崎キンさんが呼びかけ、高津・橘・宮前・向ヶ丘の4分会、約200人で結成した。

 「民生委員を務めていた吉崎さんは、事故遺族の家庭が崩壊する悲惨さを目の当たりにされていた。『子どもの交通安全を守ろう』という吉崎さんの思いから始まりました」と現名誉会長の猪岡カツ子さん(90)は発足の経緯を話す。発足当初は、交通遺児家庭の訪問や、着物に割烹着を来た女性たちが、街頭に立ち声掛けを行っていた。

 発足10周年を迎えた時は、市の承諾を得て緑ヶ丘霊園の噴水広場に道を守る「道守地蔵尊」を建立。交通事故が減らないことを憂いた吉崎会長の発案だったという。建立以来、同会は春、秋の彼岸に参拝している。

 暴走族の前身「カミナリ族」が増えた頃は、鬼に仮装して区民祭パレードに参加したり、チャイルドシート普及のため区内幼稚園で講習会を行ったこともあった。猪岡さんは「天災と違い、交通事故は一人一人の心がけで防げる。1件でも事故が減ることを願い活動するのが母の会」と語る。

 現在の会員数は73人。発足から続く街頭での安全啓発や年4回実施される交通キャンペーンへの参加、地域の広報巡回などに力を注いでいる。

 近藤会長は「継続できたのは地域方の支援やOBの方の地道な努力に支えてもらったたおかげ」と感謝し「地道に、微力ながらも、交通事故のない高津区を目指して歩んでいきたい」と話した。

近藤会長
近藤会長
猪岡名誉会長
猪岡名誉会長

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