高津区版 掲載号:2018年6月1日号
  • LINE
  • はてぶ

区内神社金子宮司 文化財60点、後世へ 目録化し、市顕彰制度に応募

文化

棟札の説明をする金子宮司
棟札の説明をする金子宮司
 高津区で複数の神社の宮司を兼務する金子善光さんが、扁額や手水鉢など、各神社の歴史ある文化財60点を目録化し、「川崎市地域文化財顕彰制度」に応募した。今秋にかけて調査、選定が進められ、11月に決定、公表される。

 同制度は、市が昨年12月に創設した。国や県、市が指定、登録する重要な文化財だけでなく、地域に根差した文化財を幅広く顕彰、記録することで、地域で守られてきたその価値を後世に伝えようというもの。選定にあたっては市内の文化財を幅広く把握するために推薦の形をとり、3月から5月末まで募集が行われていた。

扁額や神事など有形、無形も

 金子さんは区内の千年、杉山(末長)、新作八幡宮、氷川(宇奈根)、神明(下作延)の5社と多摩区の稲荷(中野島)、稲荷(堰)の2社の宮司を兼務する。引き継いだ中で、それぞれの神社に残る文化財の多さに驚き、「後世にしっかり残さねば」と記録を作り始めた。今回の市の顕彰制度の連絡を受けて、各社の有形のほか、夏祭に先立って行う「湯花神事」など無形民俗文化財を含む計60点を推薦した。

 例えば千年神社には、同社に合祀される前の御嶽神社や春日神社、神明神社の鳥居に掲げられていた「扁額」や、社殿の建築、修築の記録の「棟札」が多数保存されていた。古くは1739(元文4)年のものも見つかった。金子さんは「明治時代の合祀令などで区内でも神社の合祀が進んだ。火事で燃えてしまったものが多い中、残ったこれらは当時を知る貴重な資料であり、その他にも精巧な彫刻や石柱など、調査の際にぜひ専門家に詳しく調べてもらえたら」と期待を寄せる。

 地域文化財に選ばれると、補助金などの助成はないが、市が周知を行うほか専門家による指導、助言が受けられる。金子さんは「全てが選ばれるか分からないが、地域の歴史を知る貴重な資料として、地域の皆さんと大切に保護していきたい」と語った。

千年神社には精巧な木彫りの彫刻が
千年神社には精巧な木彫りの彫刻が

高津区版のトップニュース最新6件

定員枠561人不足

川崎市認可保育所

定員枠561人不足

10月12日号

苦節35年、三段跳びで金

久末在住中村宏二さん

苦節35年、三段跳びで金

10月12日号

久末で5年ぶり神輿渡御

「他機関を紹介」2%弱

地域みまもり支援センター

「他機関を紹介」2%弱

10月5日号

合葬墓で無縁化対策

市営霊園

合葬墓で無縁化対策

9月28日号

見直し案に不安の声も

市営四方嶺(よものみね)住宅跡地

見直し案に不安の声も

9月28日号

高津区版の関連リンク

あっとほーむデスク

高津区版のあっとほーむデスク一覧へ

イベント一覧へ

大人のための理科教室

大人のための理科教室

県立川崎図書館で無料講座

10月20日~10月20日

高津区版のイベント一覧へ

最近よく読まれている記事

コラム一覧へ

  • 高津物語

    連載第一〇六五回手描友禅、石渡弘信氏

    高津物語

    10月12日号

  • 高津物語

    連載第一〇六四回「紺屋」

    高津物語

    10月5日号

高津区版のコラム一覧へ

バックナンバー最新号:2018年10月12日号

お問い合わせ

外部リンク