大阪府北部の地震で小学校のブロック塀が倒壊した事故を受け、川崎市教育委員会が敷地内に塀のある市立学校57校を調査したところ、高津区の梶ヶ谷小学校で安全性が疑われる塀が見つかった。今後、詳細な調査をする予定で、安全性が確認されるまで同校プールの使用中止を決めた。
市教委によると、事故のあった大阪府高槻市の学校のように公道に面してプールを目隠しする構造の塀が梶ヶ谷小と幸区の南河原小で見つかった。梶ヶ谷小の塀は高さ3・4メートルで、1・7メートルの土台の上に1・2メートルのブロック塀が積まれ、その上に有刺鉄線が張られている。全長は約80メートルとなっている。市が3年に1度行っている点検ではこれまで問題は見つかっていないという。
現在、塀の周りには三角コーンが並べられ、児童が近づかないように注意を促している。市教委は塀に鉄筋が入っているかどうかなど詳細な調査を外部に依頼、7月末を目途に結果を出し、その結果を受けて改修などが必要か検討する。
プールの使用中止について市教委の担当者は「プールが始まったばかりの時期で楽しみにしている児童が多いのに使用中止になるのは残念だが、安全を最優先に考えてのこと」と理解を求め、「市としても一日も早く安全性を確保し、夏休み明けの再開をめざしたい」と話している。
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