志高く真摯に市政へ 市政リポート㉝ 働き方改革と正社員転換について 川崎市議会議員 さいとう伸志
働き方改革の実践に向けて
全国の企業で「働き方改革」が大きな課題となるなか、川崎市では6月に「中小企業働き方改革相談窓口」を設置し、中小企業における雇用環境の改善と人材確保に向け、長時間労働の是正など労働環境の整備、多様な勤務形態の導入および多様な人材活用等の相談に応じています。
しかし、人手不足が多くの企業で深刻化するなか、私も市内のものづくり等の工場や建設業、運送関係などの経営者の方々から「働き方改革を実践したいとは思うが、限られた人員のなかで期限や工期、時間に追われて実施が非常に困難」という声を多く聞きます。
市内経済の中核を担う中小企業が経営の安定を確保しながら、どのように労働環境の整備をすすめていくか。二兎を追う方針は難題だと思いますが、働きやすさをつくることが雇用の安定につながり、ひいては企業の将来の成長につながります。
私は議会で経営者の方々の声を行政に伝え、そのうえできめ細やかな相談や適切なアドバイスができるよう、要望しました。相談窓口には専門の相談員がおりますので、ぜひ積極的に活用して頂きたいと思います。
非正規から正社員へ
働き方改革と同じく大きな課題となっているのが非正規雇用の問題です。市では働き方改革の相談窓口と同様、6月に「正社員等転換相談窓口」を設置しました。
この窓口では、正社員等を目指す契約社員やパート、アルバイトの有期契約労働者の方や、正社員転換・無期労働契約転換に取り組む企業の相談に乗り、支援します。
さらに市内中小企業の経営者と求職者との交流会や、企業が持つ優れたものづくりの技術などの強みを積極的に発信することで求職者の関心を高めていきます。また、正社員の転換を考えている企業の中でも賃上げや社会保険料の負担等の問題で実現できていない企業がたくさんあります。そのような問題にもしっかり相談に乗るよう行政に強く要望しました。
今後も中小企業の安定的な成長と労働者の方々の環境改善をめざし、施策をすすめていきます。
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4月19日