千年新町子ども会が8月4日、高津区、中原区内のファミリーマート4店舗と協力し、同会児童向けの職業体験を行った。同社が地域の子ども会と協力してイベントを実施するのは全国初。同会では「快く協力してくれた同社に感謝。子どもたちも普段よく通うお店で仕事を体験して楽しい思い出になったのでは」と喜びを語った。
今回の企画は、千年新町子ども会相談役の保科卓也さん(44)=中面「人物風土記」で紹介=が、中原区内の同店2店舗のオーナーを務めていることから実現した。「小学生のうちから働くことへの関心や、お金を稼ぐことの大変さを知って欲しい」と保科さんがファミリーマート本社に今回の企画を提案したところ、地域密着を掲げる同社の意向と合致した。同社ではこれまで各地の小中学校などと協力して職業体験を実施したことはあったが、地域の子ども会との協力は初めてとなる。
当日は、千年、中原駅前、武蔵新城、法政通りの4店舗で約20人の子どもたちが接客や商品の在庫確認、清掃業務などを体験。店内に子どもたちの「いらっしゃいませ」という元気な声が響き、買い物客も小さな店員さんの接客を微笑ましく見守った。参加者の一人、櫻井優芽さん(橘小4年)は、「声だしや商品陳列など難しかったが、どれも楽しかった。また参加してみたい」と笑顔で話した。
将来はより広域的に
保科さんは「今回は千年新町での開催だったが、いずれは区内の他の子ども会にも声かけして広く、定期的に実施していけたら。現代は共働き世帯が増え、学校も教員の多忙化が問題視されるなど、家庭や学校で子どもたちのケアをしきれない部分がある。『地域教育』として子ども会がその役割を担っていきたい。今後も子どもたちに楽しい企画を届けていきたい」と語った。
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