志高く真摯に市政へ 市政リポート㊲ 市営バス運転手の健康管理について 川崎市議会議員 さいとう伸志
10月末に横浜市内において路線バスの運転手が突然意識を失い、前方の乗用車に追突、乗客の高校1年の男子生徒が亡くなり、6名の方が重軽傷を負うという痛ましい事故が発生しました。住民にとって大切な交通手段である路線バスの安全を確認すべく、川崎市営バスの運転手の健康管理などを市に問いました。
睡眠時無呼吸症候群を検査
横浜の事故では意識を失った原因がまだ特定されておりませんが、運転手が日中の強い眠気や疲労等の自覚症状を伴う「睡眠時無呼吸症候群」と診断され、治療中だったことが明らかになっています。
川崎市営バスでは、運転手の1日の勤務を13時間以内、1週間で原則65時間以内と定めています。そして乗務前には管理者が個別対面方式で運転手の健康状態などをチェックし、乗務の可否を判断しています。
また、「睡眠時無呼吸症候群」についても2008年から運転手全員を対象に検査を行っていて、現在29人の運転手が治療を受けています。なお、主治医の診断によると業務上の配慮が必要とされるほど重症な人はいないとのことです。
脳検診の実施も検討
また、運転中の脳梗塞やくも膜下出血などの脳血管疾患も非常に危険です。その発症リスクを軽減するためはMRIを活用した脳検診が有効ということで、市は来年度からの実施にむけて検討を進めています。東京都の都営バスでは既に実施が決まっています。
その他にも定期健康診断などを行い、運転手の健康保持に取り組んでいるとのことです。
市民の大切な交通手段として、安全なバス運行を確保すべく、より一層の取組みを進めるよう、市に強く要望しました。
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4月19日