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七樹居宅介護支援センター武笠太朗さんに聞く 「地域で暮らす、働く」喜びとは
坂戸を拠点に介護事業を始めて12年。当初はひとりで居宅介護支援事業所を立ち上げたが、今では訪問看護ステーション、そして野川で看護小規模多機能型居宅介護施設を開設するなど3つの事業所を運営する。「最初は利用者さんが2人しかいなくて本当に困った」と笑うが、地域の行事や盆踊りに参加するにつれて、徐々に介護の相談などを持ち掛けられるようになった。「地元の皆さんに受け入れてもらったおかげ」と表情をなごませる。
介護に限らず、アルコール中毒に悩む人がいれば近所の居酒屋に注意を呼びかけたり、ボランティアや成年後見人として様々な相談に乗る。「困っている人がいれば、何か手伝えないかって思うじゃないですか」。その想いが日々の仕事や活動を支えている。
事業を始めて数年の頃、ある認知症の男性の利用者がいた。区内から自転車で埼玉や横浜まで行ってしまい、明け方に車で何度も迎えに行った。その帰り道に男性から「また忘れちゃうと思うけど、迷惑かけてごめん」と言われ、一緒に涙した。「自分が忘れていく怖さ。でも、最期まで住み慣れた家で暮らしたいという思いがあるなら、できるだけの支援をしたい」。
生まれ育った地域で暮らし、働く。人と人のつながりが、幸せの輪を広げる。
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4月12日
4月5日