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「かの子」に魅せられ静岡から 生誕記念集会 舞台女優が即興芝居

文化

掲載号:2019年3月22日号

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急遽、ひとり芝居を披露する関根さん
急遽、ひとり芝居を披露する関根さん

 「余裕のある愛の残虐をするには、自分の子どもは、あまりにも敵であり味方でありすぎるのです」(岡本かの子『鬼子母の愛』より)―。

 先日、大山街道ふるさと館で行われた「岡本かの子の生誕130年記念集会」(高津区文化協会主催)で、かの子の短編小説「鬼子母(きしも)の愛」を飛び入り参加で演じた女性がいる。

 演じたのは舞台女優の関根淳子さん(SPAC静岡県舞台芸術センター所属・40歳)。静岡県を拠点に活動し「鬼子母の愛」をひとり芝居化し、10年前から上演している。

 関根さんはネットで集会を知り、参加者として当日、静岡県からバスで会場に駆け付けた。関根さんの活動を知った同協会は、休憩時間に急遽出演を依頼。田村富彦事務局長は「かの子への惚れ込みを感じたのでお願いした。迫力ある演技で引き込まれた」と話す。

 「鬼子母の愛」は、かの子が1928年に発表した短編小説。他人の子をさらって食べる悪癖がある鬼子母に、仏陀が改心させるために鬼子母の末の子をさらうという話。

 関根さんがこの作品と出会ったのは12年前、ひとりで1歳になる息子を育てていたときだ。孤独な子育ての中、暴走する愛情を抑えきれない鬼子母と自分を重ね合わせた。「この作品を舞台化するなら、どんな女優さんよりも私が演じた方が面白くなるのではないかと思った」と関根さん。「まさか出演するとは。かの子の故郷である高津で『鬼子母の愛』を見てもらいすごく嬉しい」と話す。

 同協会によると、同会秋のイベントで、関根さんの再出演を検討しているという。

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