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溝口拠点音楽グループ 「カナコレBAND」快挙 初出場コンテストでグランプリ

文化

掲載号:2019年3月29日号

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迫力ある演奏で盛り上げた
迫力ある演奏で盛り上げた

 県内で活動するストリートミュージシャンが腕前を競うコンテストが3月9日にサンピアンかわさきで行われ、区内・溝口を拠点に活動している「カナコレBAND」が、グランプリを獲得した。

 この大会は市内商店街青年部やNPO団体などで構成される「カワサキストリートミュージックミーティング」の主催で行われたもの。今回は、各方面から推薦を受けた有力バンド35組が日頃の練習の成果を披露。そんな中、高津区から出場したカナコレBANDは迫力ある演奏で観衆を魅了。初出場でグランプリという快挙を成し遂げた。

劇場支配人がプロデュース

 このバンドは男女5人組。溝口にあるライブハウス「溝ノ口劇場」の支配人、重岡俊行さん(35)=人物風土記=が「溝口に根差した音楽バンドを作り、地域を盛り上げたい」と、自身の音楽専門学校時代の友人に声をかけ結成し、自身もプロデュースを担当している。

 この日のコンテストは音楽関係者による採点と観客の投票で審査が行われ、同バンドは審査員、観客とも最高評価を受けて優勝した。受賞決定の瞬間、裏方として活動を支えてきた重岡さんは「優勝を目標にしてきたので嬉しい」と喜びを語っていた。

歓喜の裏に「亡き友の存在」

 バンドメンバーは、ヴォーカル担当のTOMOさん、キーボード担当のKANAさん、ベース担当のSHUNさん、ドラム担当のGOさん、ギター担当のDAIKIさんの5人。TOMOさんの歌声を中心とした躍動感ある演奏が魅力だ。現在は、重岡さんが支配人を務める溝ノ口劇場を拠点に活動している。

形見のギターで喜び共に

 重岡さんは「実はもう一人喜びを分かち合う仲間がいた」と打ち明ける。

 その人は昨年7月に舌癌で亡くなった榎園賢一さん。榎園さんは、劇場運営やバンドの結成に携わり、プロデュースをする重岡さんのパートナーだった。メンバーと同じように重岡さんの専門学校時代の友人で、劇場立ち上げ時に重岡さんから誘った。

 昨年5月、闘病中でも、今大会の1次予選に同行し、持ち前の明るさでメンバーにエールを送り続けた。メンバー全員が「彼のためにも絶対に勝たなければならない」という気持ちで決勝ステージに臨んだという。優勝した時は、榎園さんの形見のギターと共に舞台に上がり、全員で喜びを分かち合った。重岡さんは「エノ(榎園さん)がいたおかげでここまでこられた。ありがとうという気持ち。これからもっと地元の皆さんに喜んでもらえるパフォーマンスをしていきたい」と語り、亡き友に一層の活躍を誓っていた。

グランプリ獲得直後の1枚(この日はドラム担当のGOさんが体調不良のため代役のRyuさん=左から2人目=が演奏した)
グランプリ獲得直後の1枚(この日はドラム担当のGOさんが体調不良のため代役のRyuさん=左から2人目=が演奏した)

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