今月、川崎市男女共同参画センター(すくらむ21)の館長に就任した 野村 幸平さん 宮前区在住 40歳
一人ひとりの個性を守る
○…市民が性別などに関係なく活躍できる社会を目指す施設の舵取り役に。すくらむ21での勤務は7年ぶり2度目。「高津は古くからの商店街があり皆さん温かい」と思いを語る。6月には多くの市民団体が模擬店などを出店し地域交流する「すくらむ21まつり」も控える。「施設と地域が一体となる大きな祭り。館長としては初めてになるので当日がとても楽しみ」と笑顔で話す。
○…大学、大学院では平和や人権についての学問を専攻して研究に没頭。所属したゼミでは広い視野を持った仲間たちと出会い自分の考え方も広がったという。高校生まで心のどこかで抱いていた「男性だから、女性だから」という固定観念を払しょくできたと同時に、個性を尊重する大切さに気づけたと当時を振り返る。「大学、大学院での研究を還元できる仕事に就ければ」と思い、すくらむ21など男女平等を推進する施設を管理する会社に入社した。
○…昨年度までは都内の男女平等参画センターで館長を務めた。どこのセンターも住民からの認知度が低いのが課題だと語る。センターで行う講座の充実化も大切だけど、まずは近隣住民にどういう施設なのかを理解してもらうための広報が急務だと話す。「与えられた仕事だけでなく、職員が自らも外部に情報発信していく姿勢が問われる」とも。
○…すくらむ21の男性館長は久しぶりとのことだが「特に意識していない。男女が安心して足を運べる施設を目指していくことに性別は関係ない」と自然体で話す姿は、まさに男女平等を理念にしている施設を体現している。「市内唯一の男女共同参画センターとして責任は大きい。利用者が自分らしさを出せる場所を守っていきたい」と意気込みを語った。
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