この春、地元の中学校に入学した生徒が、小学校時代に使っていたランドセルを海外支援に役立ててもらおうという取り組みが西高津中学校で行われた。
今年で3回目となるこの企画は「想い出ランドセルギフト」と呼ばれるもの。同校の保護者らで構成される「西高津おやじの会」が中心となり、NGO法人の協力を仰ぎ「途上国の子どもたちが安心して勉学に励めるように」といった願いを込め定期的に実施している。
奉仕意識醸成にもひと役
当日は、同校の1年生がつい数か月前まで背負っていたランドセルが50個以上集まり、受け渡し場所が一時賑わう場面も。小学校時代の6年間、愛着を持って使用し続けていた”相棒”との別れを惜しみながらも「アフガンの子どもたちのために役立ててもらえれば」と、笑顔でスタッフに善意のランドセルを手渡していた。
また単にランドセルを寄贈するだけでは無く、アフガニスタンの実情について知ってもらおうと給食の時間を利用して同国の状況を分かりやすく解説した動画を放映。治安悪化により学校に通えない子も多い事などを知り、ボランティア意識醸成などにも結び付けていた。西高津中おやじの会の飯沢和久会長は「生徒会の協力もあり(今回も)沢山のランドセルが集まり良かった」と、ホッとした表情をみせていた。
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