地元エリアなどを流れる多摩川のアユ釣りが明日6月1日から解禁となる。今年は事前に行われた試し釣りでの成果が芳しくなかったものの、先週の雨で状況が一変。「例年通りかそれ以上の釣果も期待できる」として、地元漁協の関係者もひとまず安堵の表情をみせている。
「垢(あか)」一掃で環境良化
アユの遡上数や成長具合などの調査を目的に、川崎河川漁業協同組合高津地区による「試し釣り」が実施されたのは5月18日。解禁日(6月1日)を前に、今シーズンの行方を占う大事な恒例行事だったが、この日2時間を費やしてようやく釣り上げられたアユの数はわずか7匹。サイズも小ぶりで、近年類を見ないほどの「不作」。明確な原因も判明せず、関係者をヤキモキさせていた。(本紙前号・既報)
そんな状況が一変したのが5月21日。この日は折からの大雨で多摩川も一気に増水。これによりアユの餌となる川底の石や岩肌に発生する「コケ」を覆ってしまっていた垢のような付着物が一掃され、生態環境が大幅に良化。試し釣りに立ち会った同組合の竹仲密昭組合長は「この日を境に魚影も濃くなってきており、大きなサイズのアユも多くみられるようになってきましたね」と恵みの雨による好転に安堵の表情。解禁日を前に「例年通りか、それ以上の釣果も期待できるかもしれませんね」と、太公望の来訪を心待ちにしている。
ウグイ放流、投網解禁も
多摩川でのアユ釣りは基本的に「コロガシ」という手法が主流で、楽しむためには高津区内の釣具店などで販売されている遊漁券が必要。インターネットでの事前購入や現地購入もできる(購入申込み・問合せは【電話】044・811・5127)。
また組合ではアユのほかにも強烈な”引き”が味わえるウグイの放流や、6月8日からは投網の解禁も予定するなど、様々なアプローチで近年の釣りブームを牽引している。
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