映画「フラガール」がヒットした2006年から10年以上を経て、フラダンスがにわかに脚光を集めている。習いやすい環境が整い気軽に始める人が増えたのがその要因。さて、その実情は―?
音楽に癒される
区内の健康づくりの拠点「高津スポーツセンター」では、フラダンス教室の人気は根強く、参加希望者は後を絶たないとも言われている。同所のスタッフで、自らも区内中学校などを会場にフラダンス教室を開講している坂本智子さんは、「生徒は女子高生から90代の女性と、若者から年配者までいる。簡単なステップから難しい振り付けまでレベルに合わせてできるので長続きする人が多いですね」との事。
坂本さんは、上半身と下半身をバランスよく鍛えることができるフラの魅力を語りつつ、ハワイののんびりとした音楽がリラックス効果についても言及。「家事や育児の疲れがとれてストレス発散にもなるんですよ」と意外な効能を説明する。
家族の絆がより強く
続いて記者が向かったのは、下は3歳、上は60歳までが在籍する区内のフラダンス教室。講師の庄司美保さんによると、親子で受講する生徒もいるという。昔、習っていた人が子育てにひと段落し、娘や孫と再び始めるケースも。自分一人では続ける自信がなくても、家族や友人と一緒なら楽しく踊れ、家族団らんの時間を過ごせるとも。さらに若い女性の間では激しく腰を動かす「タヒチアンダンス」も人気なのだとか。「アップテンポな音楽に表現力が磨かれますね」と庄司さんの教室でも好評を博している。
始めるキッカケ、様変わり
こうしたフラダンス人気を支えるのが、習いやすくなったといわれる昨今の環境。元々、ハワイにいる師範の下に通いつめ、ハワイアンネームという称号と共に教える資格を得るのが一般的だが、今ではその状況もやや様変わりといった印象。師範が来日する機会が増え、ワークショップなどを通じて気軽に始める機会が提供されるようになった点なども遠因にあるものとみられている。
その結果、高津区内でもいつしか教室の生徒募集を良く見かけるようになったほか、町内会や地元商業施設のステージイベントとしてもフラダンスは安定した人気を誇っているのだとか。また多世代が仲睦まじく交流するキッカケとしても高い期待が寄せられている。
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