今春、高津区老人クラブ連合会会長に就任した 森 繁昭さん 下野毛在住 75歳
好奇心をいつまでも
○…区内老人クラブ56団体、2600人以上の会員をまとめる大仕事を任された。「会長職は光栄だけど会議などで忙しくなるかな」と笑う。近年は会員数の減少など課題は多い。「通称の『ふれあいクラブ高津』を浸透させ、シニア世代がいつまでも若い気持ちで楽しめる場所を守っていきたい」と抱負を語る。
○…5歳から下野毛で暮らし、東高津小、高津中卒。大学卒業後は当時珍しかったというシステムエンジニアの道へ。機械全般のシステム整備などに携わった。幼少期から好奇心旺盛で新しいことにチャレンジしたくなる性格だと語る。20代の頃は高度経済成長期の真っ只中。働き詰めで苦しい思いもしたというが、技術の進歩を間近で学べたことが貴重な財産になったという。「スマートフォンの予見はしていたよ。作れなかったけど…」と無邪気に笑う。
○…62歳で下野毛の老人会に入会。父親が晩年お世話になった会に恩返しがしたかったことが決め手だったという。IT関連の会社を経営していたが、会の活動に専念するために68歳で自主廃業。老人会の会長、区老連では副会長と総務部長を兼任した。元システムエンジニアということもあり機械類はお手の物。パソコンで難しい文書の作成はもちろん、50周年を祝賀して作った100ページ相当の記念誌をデータ化。「多角的に後世へ引き継げれば」と話す。
○…会員が作った美術品などを展示した「趣味の作品展」では自らも陶芸品を出品。陶芸のほか、カメラ、旅行と多趣味。昨年は社交ダンスサークルを立ち上げるなど活動の幅を広げている。演芸大会やスポーツ大会など既存の催しでも新しいことを盛り込んで変化を与えていきたいと話す。「会が一丸となり何でも好奇心を持って取り組みたい」
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4月26日