どんよりとした曇り空と、時折降りしきる冷たい雨模様となった先月上旬。区内・二子エリアでは「マルシェ」と呼ばれる催しが予定されていた。
仏語で「市場」と意味するこのイベントを、多摩川の河川敷で実施しようと画策していたのは、二子在住の新井美代子さん。折角の準備も虚しく雨天中止の決断を強いられてしまったものの、早々に次の実施に向け動き出した新井さんらの野外マルシェ「あおぞらMoms」。そのプランは―?
身近な自然を守りたい
このマルシェは二子新地駅周辺に住み、アロマセラピストなどの資格を持った母親で構成する「アメージングマムズ」が売り上げの一部を市に寄付するもの。この団体は、数年前から近隣の駄菓子屋などの一室を借りて定期的にマルシェを開催。以前から、多くの人に楽しんでもらえる屋外イベントを企画したいとの思いでいたが、具体的な案が思い浮かばなかったという。
そんな時、新井さんの目に留まったのが「川崎市緑化基金」。この基金は市が市民などから募った募金で、緑化に関する施策に活用していくもの。
「身近な自然は何か?」と考え、すぐに思い浮かんだのが多摩川。「自分たちの生活圏である川の環境保全に貢献できれば」と企画に踏み切った。
子どもたちも一緒に準備
新井さんは「マルシェを企画できたのは、子どもたちの支えあってのこと」と話す。家事などで日中忙しいメンバーだけでは到底無理だったと振り返る。「あおぞらM0MS」とカラフルに描かれた布看板は子どもたちの協力もあり完成。この布看板は次回開催まで大切に保管しておくという。
反省踏まえ新戦略も
メンバーらは梅雨に企画したことを反省。次回は天候に恵まれ、参加者が快適にイベントを楽しめる春先を予定しているという。また、急ぎ足で準備したため、広報の時間をしっかりとれなかったことも問題提起。各々のSNSで発信したところ、特に子育て世代からのアクセスが相次いだことから、「あおぞらMoms」のフェイスブックページを立ち上げた。メンバーたちは「今後は日頃の活動をこまめにアップし、より多くの人に興味を持ってもらえれば」と期待を込める。
新井さんは「今回の延期を糧に、メンバーが一丸となって準備を進めていきたい」と話した。
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