若年層への選挙啓発事業の一環で川崎市は、7月21日に投開票される参議院議員選挙の学生就業体験を実施している。
高津区役所で就業体験を行うのは栁田智里さん(日本大学3年・県内在住)。栁田さんは7月3日から開始し、区内に掲示される選挙ポスターの見回りや期日前投票の事務などを行っている。
大学で地方自治制度などを学ぶ栁田さんは「若い世代の投票率の低さは身近な問題。関心があった」と参加した理由を話す。期日前投票の事務では「思っていたより若い人が投票に来て驚いた」という。
前回の参院選では、18歳選挙権が初めて国政選に導入された。栁田さんは当時高校3年生。選挙権はなかったが同級生が投票をしている。「授業で模擬投票を行うなど、高校生の時は意識も関心も高かったけど、大学に入ると友達とは選挙の話はあまりしない」という。
前回参院選の区内の投票率は54・39%。それに対し18歳有権者の投票率は61・84%と全体の投票率を上回る一方、19歳有権者の投票率は51・98%と、18歳より10ポイント近く低い。市の年代別投票率を見ると、全国同様、20代の投票率が最も低い。
川崎市は若年層に向けた啓発として、就業体験を2004年から、市内中高生向けに行う選挙出前講座を15年から実施。区内では、高津高校と中央支援学校で年に1回出前講座を行っている。
区の担当者は「若い世代に選挙に触れる機会を増やし、投票に結び付けてもらえれば」と話す。
高津区版のローカルニュース最新6件
|
|
|
|
|
|