先月、セネガルの文化を伝える「着物ショー」を高津市民館で開催した 樋口 愛さん 久本在住 43歳
溝口から「世界を笑顔」に
○…母親が理事長を務めるNPO法人が、セネガルなどで手洗い指導などの活動を行っているのが契機となり、いつしか「川崎市の子供たちにセネガル文化体験をしてもらいたい」と一念発起。「音楽とファッションの国」ともいわれる同国を身近に感じてもらうため、伝統民族衣裳のファッションショーを先月市民館で開催した。300人を超える参加者で盛況だった催しを「大変有意義でしたね」と満足そうに振り返る一方「(収支は)赤字となってしまいましたけどね」と少し苦笑い。
○…前出のNPO法人では、手洗い促進活動に欠かせない「紙芝居作り」などに尽力する。また、ユニセフへ提出する手洗い調査書のイラストを担当したことも。こうしたグローバルな活動の原動力を尋ねると「なんといっても各国の子供たちの笑顔です!」とキッパリ。そこには、セネガルのみならずベトナム、日本で「手洗い」の普及活動を通じて得た、確固たる自信が感じられた。
○…幼少期を海外で過ごし、さらに転校も多く各国で暮らしていたため「故郷というものが自分にはありませんでした」とポツリ。そんな人生が一変したのが大学卒業後。入社したのが溝口にある有名デパート。さらに当時、友人の結婚式で出会った後のパートナーも溝口にある寺院の副住職という縁も重なり「純”和”の世界に入る事になりましたね。自分のお墓まで決まっていますよ」と笑顔を見せる。
○…いつの間にか43年の人生で最も長く住んだ土地が溝口に。「私にとって故郷といっても過言ではない街になりました。私の理想は『世界の子供たちが笑って過ごせる社会』ですが、まずはこの溝口から笑顔を増やしていきたいです」と抱負を語る明るい表情は、強い郷土愛に溢れていた。
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4月19日