高津区役所5階にある「レストランたかつ」(【電話】044・861・1777)。豊富なキャリアを誇る古谷史武店長が腕を揮う美味しくてリーズナブルなランチなどが好評を博す同店が近年、特に力を入れているのが「地産地消」。地元の魅力を舌で感じてもらおうという、その取り組みとはー?
鮮度、味、折り紙付き
”食欲の秋”も本番を迎え、レストランの厨房には旬の味覚が続々と届いている。現在はジャガイモやナス、ピーマンといった夏野菜がひと段落となり、これからは秋野菜の最盛期。「高津区の野菜は本当に美味しいですよ」と、食材を知り尽くした古谷店長も絶賛の品々を卸しているのは、末長にある「澁谷農園」(【電話】044・877・1862)。同園で農作業に従事する傍ら、野菜ソムリエ等としても活躍する澁谷直子さんは「これからの季節は冬瓜(とうがん)やサツマイモが美味しい季節。(最近では)サツマイモは、レストランたかつさんで、大学イモやスープなどにしてもらっているみたいですよ」と嬉しそうに話す。実際、澁谷農園のサツマイモ畑と高津区役所は直線距離にしてほんの1Km程度。鮮度の高さも申し分なく、消費者と生産者が「安心しあえる関係性」が保てている充実感が、表情から窺い知ることができる。
ちなみに栽培しているサツマイモの品種は人気の高い「紅あずま」「シルクスイート」など。今年は長雨の影響でサイズ的には小ぶりだが、味は十分満足できるレベルにあるとの事だった。
目玉メニューにも
「レストランたかつ」にとっても、地場の新鮮野菜を使ったメニューは目玉のひとつ。高津区の野菜は一般的なものとはひと味違い、風味が濃く旨味をしっかり感じられるのが特長。利用客から「この料理に使われている野菜はどこで入手できるの?」といった問合せも珍しくないのだとか。
もちろんこの秋も前出サツマイモなどを存分に味わえるランチなどを用意する予定となっており古谷店長も「ぜひ当店で高津区の『味』を堪能してもらいたいですね。ランチだけではなく夜の宴会も利用可能ですよ」と来店をアピールしている。
消費者本位を体現
一時期、全国的に盛んに謳われていた「地産地消」。だが、効率化を優先するあまり軽視される事例も散見される中、消費者本位の方針を貫く同所のようなケースは今では本当に稀。モデルケースのような「理想の形」を見たような気がした。
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