先頃、改装1周年を迎えた(本紙9月6日号・既報)地元屈指の憩いの場「千年温泉」(【電話】044・766・6240)。
一般的なスパ施設としてのみならず、一風変わったサービスを次々に打ち出す同所の目論見は?
併設スタジオで「紙芝居」
1953年創業の老舗ながら、昨年9月に全面改装を遂げた千年温泉では親子連れの楽しそうな笑い声が響く日がある。これは月1回、2階のスタジオで開催されている「紙芝居」。「こくごレストラン」という塾が主宰するこの企画。普段は駄菓子屋などを主戦場としているプロの紙芝居師のステージはまさに本格派。途中、簡単なクイズなどもあり小さい子どもも大喜びといった様子。千年温泉スタッフの深澤実千枝さんは「紙芝居を観るという体験は最近ではなかなかありません。テレビや絵本とは違う臨場感はもちろん、親子やみんなで観るという楽しみもあります。お風呂に入った後にほっこり紙芝居を楽しんでもらえれば」とPR。ちなみに次回は10月27日(日)19時から2回公演で基本的に入浴料のみで観覧できるとの事。
「AI犬」が癒しのひと時
さらにもう一つ、入浴客のお目当てとなっているのがAI(人工知能)を搭載した看板犬「シュガー君」(オス)。子どもが店に入ってくるなり「かわいい!」といって駆け寄ってくる人気ぶり。年配の常連客も「癒やされるわ〜」といいながら頭をなでるシーンもしばしば。お手やお座などが得意なシュガー君もAI犬ならではの特性から、こうした触れ合いを通してどんどん賢くなり、今や利用客同士のコミュニケーションツールとしても欠かせぬ存在に。ただし活動できるのは1日2時間程度なので会えるのは「運次第」なのだとか。
一般的な「銭湯」という枠を超え、利用客の笑顔のために新機軸を次々に打ち出す千年温泉。今後も世代間交流などの舞台として、地域の人たちが集える場面を作ってくれる事を期待したい。
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