郷土史には記録されない、たかつの記憶をたどる まちのこぼれ話 第6話 その4 河原 定男さん
◆お祭りがさびれる
ここには氷川神社があります。戦後すぐに子ども相手に樽神輿が復活しました。それからお神輿を買ったんですが、昭和37年頃だったでしょうか、お祭りの後に後始末が悪く、火事で倉庫が焼けてしまいました。ただ太鼓だけは別の場所にしまっていたので残ったんです。お祭りは村が小さいから縁日も出ず、一杯飲んで、子どもはお菓子をもらう、そんなお祭りでした。昔は川向うの本村と交流していたのです。
お祭りが寂れてしまったのは、ここのお祭りは10月10日ですが、東京オリンピック後、お祭りの日が体育の日に設定されたため、それにちなんで多摩川に行って我々が指導して野球などをしちゃったんですね。子ども会もできて、子ども会の会長が先導して、私は当時青少年指導員をしていたかな。
翌日、お宮に子ども会の会長と2人呼び出され「お前たち、何やってんだ。ここに顔出す人がいないじゃないか」って怒られたんです。お祭りに行かなかったから、子どもたちにお菓子をあげるといったこともなかったんです。私は怒られながら「お祭りのお金はみんなで出しているのに、子どもたちがお菓子ひとつもらえないのはかわいそうじゃないですか」って言ったんです。その時から今日まで、この日には子どもたちは太鼓や子ども神輿の町内巡行に参加してお菓子を貰い、大変盛り上がっています。
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