区内在住のアマチュアゴルファー・田中菊雄さん(84)が11月29日、プロでも困難とされる「エージシュート(AS)」と呼ばれる記録を500回達成。前人未踏ともいえる大きな節目に、安堵の表情をみせていた。
「1回達成」ですら難儀
田中さんが一歩一歩、記録を積み重ねてきた「エージシュート(AS)」とは、ゴルフの打数スコア(18ホール)が、自身の年齢を下回る事。一般的なゴルフコースの規定打数(パープレー)は「72」に設定されており、例えば73歳のゴルファーがパープレーを記録すれば”1回達成”となる。
スコア70〜80台を安定して記録できるゴルファーは「シングルプレーヤー」と称され、その割合は全ゴルファーに対してわずか数パーセント。さらにゴルフの腕前以上に、健康的な衰えにも打ち克たなければ達成できない「AS」についてはプロ選手でさえも「生涯に一度はやってみたい」と言わしめる程、困難とされる”夢の記録”ともいわれている。
そんな中、71歳の時に「初AS」をマークした田中さんは、並外れた技術、パワーを武器に次々とASを達成。今年2月下旬に「AS400回」をマークした「よみうりゴルフ倶楽部」(稲城市)で、この日「81」(前半43、後半38)のスコアで回り切り、500回の大台に到達した。
前人未踏の快挙に
審判や記録員がいる訳ではない「ゴルフ競技」。だが「ボールはあるがままぬ打つ」という基本的な精神に則り、救済的な措置は一切排除。自分で記入するスコアカードも、誤りがないか同伴プレーヤーやキャディにしっかりと確認・検証してもらい、署名まで依頼する徹底ぶり。それにも関わらず、記録のみに固執せず、気さくに周囲を和ませつつプレーを楽しむ姿は各方面で評判を呼び、大台に到達した直後もゴルフ場のスタッフなどから握手攻めになる場面も。自身「年内中にAS500回」を目指してきただけに、公言通りの記録達成にホッとした様子。これら全てのスコアカードはほぼ保管されている事から、国内では前人未踏の快挙となるものとみられている。田中さんは「さらに記録を積み重ねていければ」と話し、新境地への決意をみせている。
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