地元屈指の「介護スペシャリスト」として各所で活躍する 武笠 太朗さん 坂戸在住 50歳
「自分ができる事」追い求め
○…高津区に生まれ育ち、幼少期から「将来は人に喜んでもらえる仕事に就きたい」と切望。中学生の頃から介護ボランティアを務め、大学を卒業後は県外にある知的障害者のための福祉施設等のスタッフとして活躍。日夜仕事をこなしながら介護福祉士やケアマネージャーといった、職務に必要と思われる資格を次々取得。苦労と共にキャリアを重ねてきた。
○…介護の現場における様々な「リアル」を知り尽くすだけに、時には施設を経営する側との考え方のギャップに悩んだ事も。それでも「その場所で、自分が何ができるのか?」という事を常に念頭に置き、誠心誠意、介護に努めてきた結果、12年前に念願の独立。高津区を拠点に居宅介護支援事業所を立ち上げた。
○…一見、順風満帆に思えるが、施設開設当初は利用者が思うように集まらず苦労の日々が続いたのだとか。「出ばなを挫かれましたね」と、当時を振り返り苦笑い。15年以上培ってきた介護のスキルとノウハウがあり、地元に戻っての独立とあれば、事業所の運営も上手く行くと目論んでいたが「それよりも大切なのは地域の人との関係づくりですね」と話す。地域の行事や盆踊りなどに参加する度に「介護の武笠さん」の名は少しずつ知れ渡っていき、今では区内屈指のスペシャリストの一人に。「地元の皆さんに受け入れてもらったおかげです」と、感慨深げにニッコリ。
○…夜勤も多い仕事柄、日常は多忙を極める。だが町会青年部やスポーツ推進委員等の会合にも出席しネットワークの輪を拡げている。高津区での「自分なりの介護」を追い求める日々は今年でちょうど”干支ひと回り”。次の亥年、どんなビジョンを体現しているのか、師走の夜にそんな興味がふと湧いた。
|
|
|
|
|
|
2021年4月9日号
4月16日号
4月9日号