(PR)
「幼保無償化、0〜2歳も対象にすべき 少子化対策、保育義務化の検討を」 ちびっこランド新城園・野辺代表に聞く
新城駅前に開設され18年、地域の子どもたちを預かり育ててきた川崎認定保育園「ちびっこランド新城園」。「我が子を預けたくなる保育園」を実践してきた野辺武夫代表に保育の現状や今後の在り方などについて話を聞いた。
―昨年10月から実施された「幼保無償化」は、子育てしやすい社会整備につながっていますか?
野辺「川崎市は昨年、国の方針に従い、3〜5歳児の保育利用料を無償化しました。少子化対策として子育てにかかる費用負担を軽減しようという考えには賛同できます。しかし現場からすると、3〜5歳児よりも、0〜2歳児の利用料を無償化するべきです。3歳児以上の負担額は0〜2歳児に比べて低く、本当に負担を軽減してあげたいのは、0〜2歳を育てる家庭です。私は長年保育に携わる中で、子どもの面倒は0歳から国や行政がみるよう義務化してはどうかと考えるようになりました。もちろんその分、国民全体の税負担は増えますが、少子化の根本的な解決へつながると考えます。もっと簡単に預けられれば、もっと子どもが欲しいという家庭は多くあります。必要なのは環境整備です。女性が働きながら3人の子どもを育てられる環境が社会で整えば、少子化に伴う人材不足や年金、社会保障などの課題解決へ希望が持てるのではないでしょうか」
―そのためには預かる側の環境整備も必要です。今後の保育園の課題は?
野辺「質のいい保育に必要なのは、質のいい保育士です。どんなに人工知能や技術が発達しても、心と心を通わせる保育は人間にしかできません。配膳や時間管理などの作業は出来ても、相手の目を見て何を欲しているかを察し、愛情を伝えることは機械ではできないのです。ですから、保育の仕事は体力的にも精神的にも、決して楽な仕事ではありません。人並み以上の待遇をしてあげたいものです。しかし昨今、働き方改革や生産性向上が叫ばれる中、一般企業の待遇改善が進み、保育業界と他職種との待遇格差ともいうべきものが広がっているように思えます。市は、待機児童や保留児童の問題を解決する為に、保育園を新設することを推奨していますが、保育士が不足しているため、開園したくてもできないという原因もあります。コスト削減のために民営化を進めてきた経緯がありますが、行政は、民営化後の補助金のあり方を再考すべきです」
|
|
|
|
|
|
|
<PR>
4月19日