郷土史には記録されない、たかつの記憶をたどる まちのこぼれ話 第8話 その2 三田 菊一さん
◆戦争の記憶【2】―特攻隊の飛行機を見た日―
空襲があった3月9日夜。実はこの日、祖父が亡くなっているんです。祖父の遺体を家において「申し訳ない」と思いながら、とにかくみんなで防空壕に急いで逃げたことを覚えています。空襲警報のたびに、防空壕に逃げましたね。そんな怖い生活でした。
10歳の時に終戦を迎えましたが、子どもながら大変なことになったと思いました。父は、息子2人を戦争で亡くしたことをいつも悔やんでいました。男の子はみんな戦争に行く時代でしたからね。私も戦争が続いていたら行く覚悟はしていました。裏山のけやきの木のところで、B29が来るとよく見ていました。大砲を打つけど届かないんですね。そこをB29は悠々と飛んでいくんです。日本はそこまで届く技術を持っていなかったんです。ある時、B29の下に小さな飛行機が見えたのですが…日本の特攻隊の飛行機でした。結局は突っ込んでバランバランになるのを見ました。その時のことは、今でもはっきりと覚えています。
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