高津消防署(藤原收署長)は1月21日、区内・千年にある「能満寺」で消防訓練を行った。
この訓練は法隆寺金堂の壁画が焼失したことを契機に、昭和30年1月26日に定められた「文化財防火デー」にちなんで毎年場所を変えて実施されているもの。文化財に対する防火意識の高揚を図ることなどを目的に、市内にある7つの消防署でそれぞれ順次行われており今回、高津消防署はそのトップを切っての訓練実施となった。
「適切な対応」学ぶ
訓練当日は同寺での火災を想定し、安全な場所への避難および消防へ通報する場面から開始。同時に初期消火や非常時の持ち出し品などの搬出訓練なども行われ、寺院の関係者が真剣な表情で取り組んでいた。
その後、消防隊や地元の消防団などが現場に到着すると、放水を行い消火活動に努めた。訓練を終えた参加者からは「火災が発生した場面を想像すると恐ろしい。万が一に備えた適切な対処が勉強になった」などといった感想が聞かれ、訓練の大切さを物語っていた。
藤原署長は近年、仏・ノートルダム大聖堂や沖縄県首里城といった重要な文化財が火災により焼失している事から「能満寺には重要文化財に指定された3体の仏像がありますが、この貴重な文化財を後世に引き継ぐべく、防火管理に努めていただくようお願いしたい」と話していた。
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