文科省から「小中高の一斉臨時休校要請」を受け、川崎市内の学校でも授業中の児童や生徒の元気な声が聞こえなくなり今日で3日。基本的に自宅で過ごす事を余儀なくされた子ども達の時間を「より安全で有意義なものにしてもらおう」という動きが、地元でも少しずつみられつつある。
安全確保に地域一体
共稼ぎ世帯における「1人で留守番」や、暇を持て余した子どもによる「不要不急の外出」などが懸念される中、川崎市内の一部自治会や町内会では見回りパトロール等を強化。地元のカラオケ店やゲームセンターなどの遊戯施設でも平日昼間は子どもの入場を規制するなどして安全・安心の確保に努めている。
また各家庭でも「食事づくり」や「入浴」などの時間を、極力共にする事で、親子の絆を深めるために役立てようとする動きもみられるという。
「読書習慣の好機に」
そんな中、子どもをもつ保護者が多く足を運んでいる場所が”町の本屋さん”。市内に4店舗を展開する「株式会社 文教堂」(本部・高津区溝口/【電話】044・812・3663)には休校が決まった先月末から「学習参考書」などを買い求める保護者が殺到。さらに「この機会に、子どもに”読書の習慣”を身に付けてもらいたい」と願う親御さんから「適した本を教えて」といった問合せも急増中だという
町の本屋さん、躍起
元々この時期は学年末という事もあり、1年間の学習を振り返るための教育関連書籍を取り揃えている同店でも、いきなり降って湧いた感のある需要増に困惑している様子。それでも溝ノ口本店で店長代理を務める北純二さんは「親御さんの大変さを考えると複雑な気持ちもありますが、読書に高い関心をお寄せ頂く事はとても嬉しいですね」と話し、ニーズに応える売り場づくりを実践。欲しい本を見つけやすいレイアウトを施すと共に、保護者からの様々な問合せにスムーズに対応できる体制づくりにも気を配り、子ども達に有意義な時間を過ごしてもらおうと努めている。
高津区版のローカルニュース最新6件
|
|
|
|
|
|