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台風19号 水没作品修復、「欲しい方に」 ストーンアート作家、小林さん

社会

掲載号:2020年3月27日号

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作品を手にする小林さん。浸水した部分まで壁紙をはがした跡が残る1階アトリエ
作品を手にする小林さん。浸水した部分まで壁紙をはがした跡が残る1階アトリエ

 昨年、高津区内で甚大な浸水被害をもたらした台風19号。被害が大きかった下野毛に自宅とアトリエを構えるストーンアート作家の小林康人さん(82)は、自宅を片付ける傍ら、水没した作品の修復を行い、欲しい人に譲っている。

 「1メートル20センチぐらい。1階は完全に水没でした」と水に浸かった跡が残る壁を見て話す小林さん。川や海辺で拾ってきた石に絵を描くストーンアート作家として活動して十数年。石肌を活かし、フクロウやペリカン、魚など200点近く描いてきた。自宅隣にある2階建てのアトリエは、2階が作業場、1階に作品を展示していた。ほとんどの作品が台風により水没。小林さんは「色が剥げてしまって、死んだような目になっちゃって」と作品を眺め、ポツリと語る。

 台風襲来時、小林さんは横浜にいる娘の家に避難していた。自宅に戻ったのは翌日。先に自宅の様子を見に行った娘から「大変なことになっている」と連絡を受けた。自宅へ戻り「まさかこんなことになるとは思わなかった」という。

 台風から5カ月以上経つ現在も、風呂やガス、一部電源は使用できず娘の家で生活している。自宅やアトリエのリフォームは検討中。「また同じような台風が来たらと思うと躊躇する。住民としては不安はある」と、作品の整理もせざるを得なかった。

 平日は自宅の片付けや乾燥作業を行いながら、合間を見て作品の修復を行う。「欲しい方がいたら作品を差し上げたい」と小林さん。作品展の出品や話を聞いた人がアトリエに訪れるなど徐々に人に渡っている。

 作品に関する問い合わせは【電話】044・822・5277、小林さんへ。

「石には表情がある」と、石肌を活かした絵を描く
「石には表情がある」と、石肌を活かした絵を描く
作品についた泥を洗い流し、消毒を行い、ポスカで1点、1点、色付け作業を行っている
作品についた泥を洗い流し、消毒を行い、ポスカで1点、1点、色付け作業を行っている

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