小川くにこ県議にインタビュー 編集・制作/政策科学総合研究所 連載227回 「くにこ」の県庁見聞録 コロナ禍―医療編【2】
司会)川崎市がPCRセンターを開設しましたね。
くにこ)はい、川崎市のコロナ感染を調べるPCR検査センターはすばらしいですよ。連休明けから開設したと聞きましたが、私の主張通り、医師からの要請で検査するセンターなんです。実は、川崎市医師会長に、私の考えをぶつけたんですよ。保健所だけじゃあ手一杯だから別検査ルートを模索するべきではないか?と。すると川崎市医師会は市から委託されてクリニック経由で検査するPCRセンターを設置する予定だと教えてくれました。医師や看護師の感染リスクや補償問題の議論は棚上げにして、使命感から始めてくださったと聞いています。心から感謝と敬意を表したいです。素晴らしいです。
司会)くにこさん、すごいですね。
くにこ)はい。でも既に蔓延期に入っているので、次の段階に行かなければいけないんですよ。
司会)次の?
くにこ)ニューヨーク州クオモ知事が2回目の抗体検査結果を4月末に発表しましたね。ニューヨーク州各地から7500人の検査結果が感染率14・9%で、PCR検査結果による感染者数の10倍の数字が出た訳ですよ。感染しても無症状や軽症で済んだ人が数多くいると推測できます。
司会)TVで見たなぁ
くにこ)クオモ州知事は医療関係者の抗体検査も行い、次の一手を模索するデーターを収集しています。彼こそが危機の時代にふさわしいリーダーです。無症状で本人が知らない内に感染し発症せずに終わってしまった人や軽症で風邪か花粉症かと思っていたら感染していた人が、日本でも既に相当数いると推測できます。
司会)ですね。過去に感染したかどうかを検査するのが抗体検査、PCR検査と同様に今感染しているかどうかを検査するのが抗原検査。ややこしいです。
くにこ)PCR検査拡充の次の一手は抗体検査です。実は私、抗体検査を体験したんですよ。結果は陰性―感染していなかったので今後も要注意。抗体検査が保険適用になるとも聞いていますから、ぜひ皆さん抗体検査を受けるべきです。要注意の生活を継続するべき陰性なのか、少し緊張を緩めても大丈夫な陽性なのかを確認すれば、新たな気持ちでコロナと向き合えます。長い自粛生活ですから、気も緩みがち。副作用が強くない治療薬や予防ワクチンが開発されるまで、気を引き締めてまいりましょう!
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3月15日