ゼロエミッション社会の実現に向け様々な研究を重ねている 渡部 久さん 高津区出身 48歳
社会「少しずつ」変えるため
○…昨年春「ブラックホール撮影」を成功させた立役者として、高津区に明るい話題を提供してくれた内藤岳史氏とは、中学生時代の同級生で今も親交深い”竹馬の友”。当時は同じバンドグループに所属し青春を謳歌していたのだとか。
○…内藤氏の取材時「面白い奴がいるんだよ」と紹介を受け、紆余曲折ありながらも話を聞く事ができた当日、挨拶もそこそこにテーブルに差し出されたのは「黒い粉」。聞けば「木炭を再生可能炭素源とした様々な展開を模索中」との事で、その効果や将来的な可能性を語る瞳は真剣そのもの。だが、何かの勧誘やセールストークとは全く違う熱量が心地よく、つい熱弁に聞き惚れてしまった。
○…沢山の肩書、経歴があるため全体像は把握しきれなかったが、平たく言えば「研究者」。前出の木炭を使用して「人間を含む生物を健やかにする」という目的を掲げ、環境ごとに合った問題解決策を提案し、実証してきた。「ホタルの再生」や「縁側ネコのよる野生動物対策」等々、これまでの成果についても枚挙に暇がない様子。専門誌に連載欄を持ち、専門書を出版するなどその見識を評価する声も多い。培ってきたノウハウを基に木炭の効能を科学的に証明したその先には、環境を汚染したり、気候を混乱させる廃棄物を排出しない仕組みを意味する「ゼロエミッション」という、理想郷の実現を視野に入れている。
○…大スポンサーを付ければ研究の成果も一気に開花させられる可能性も高いにも関わらず、それを良しとしない一面も。「人は劇的な変化を好むけれど、社会は少しずつ変えなければ意味がないんですよ」という、含蓄深い言葉が学のない記者の胸に刺さるのは当分先の事になるだろう。
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4月19日