先頃、ようやく全世帯への送付がほぼ完了したといわれる政府支給のマスク(通称・アベノマスク)。ある調査によれば、実際の使用率は10%前後ともいわれており、高津区内でも「貰ったけれど、どうしたら良いものか」と思案に暮れている人も。
そんな中、別件の取材で訪問した高津署近くの旅行代理店の建物入口に「アベノマスク回収中」と書かれた箱が…。さて、その目的は?
休業中に一念発起
高津警察署向かいにあるビルにテナント入居する「ひまわり旅行」が、このボックスの設置者。聞けば、先のコロナ禍の影響で緊急事態宣言が発令され、神奈川県からの感染防止の為の休業要請に従い休業していた同社だったが「何か役に立てることが無いか?」と模索。政府支給のマスクを集めて近隣の学校などに寄贈する事を思い立ち、ネットの書き込みなどを通して周知をスタート。結果、約60枚ものマスクが寄せられ、これを地域の善意として先月23日、近隣の学校へ届けたのだという。
寄贈2回目も視野に
当初は、店舗近隣を毎日のように散歩している近隣の保育園へご提供しようと考えていたというが、大人用のマスクのため用途が限られ、さらに川崎市や高津区からも支援のマスクが届いているとのことを知り、これを断念。それでも「中学生以上の生徒であれば活用できるのではないか?」と思い直し、相談した結果無事、受け取ってもらえる学校が決まったという。こうした区民の善意ともいえるマスクを受け取った学校側では、教諭のみならず、生徒が持参し忘れた時や汚してしまった際のなどの備蓄品として、幅広く役立てられる予定となっている。
この回収ボックスは今日現在(7月3日)も設置継続中。「毎日のようにご協力をいただいているので、第2弾も高津区内の学校へお届けしたいと思っています」と今後の見通しを語っている。
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