多摩川河川敷のせせらぎと親子広場でプレーパークを開催する 川瀬 早紀子さん 二子在住 43歳
「遊び」が育む生きる力
○…多摩川河川敷のせせらぎと親子広場でプレーパークを開催する。3人の子の母親。近隣公園の多くはボール遊び禁止で敷地も狭い。「自然を感じながら自由にのびのび遊べる。ここにプレーパークができたらいいなって思っていた」と河川敷を眺め、笑顔を見せる。動き始めたのは昨年6月。『多摩川は管理が複雑だから難しい』という声もある中、唯一ママ仲間が賛同してくれた。市長車座集会に参加し、想いを話すと市の職員から声を掛けられ、実現に。「皆さんに後押ししてもらった」と笑う。
○…結婚と同時に二子へ。長男が生まれると慣れない土地での子育てに戸惑いもあった。「公園に行くと、長男がやんちゃして周囲に謝りまくってました」と、苦笑い。そんなときに子ども夢パークを拠点に活動する自主保育団体に出会った。泥池でも好きに子どもを遊ばせる大らかさに衝撃を受けた。自主保育という選択に不安はあったが長男が選んだことで決意。参加すると「ありのままでいられる素晴らしさを知った」と、自身も虜になった。
○…結婚前は看護師として病院に勤務。精神科を担当し、うつ病に苦しむ患者を見てきた。「患者さんは自己肯定感が低い。育むためには何が必要なのか」。大学へ戻り2年間研究しても答えは出なかった。だが「できてもいいし、ダメでもいい」という環境で育てた子どもたちは「自分を認める力はついている」と感じている。だからこそ自由に、のびのび遊ぶ場を広めたいという。
○…プレーパーク開催に向け、町会や学校から手伝いの申し出や応援の声を受けることも多い。コロナ禍で委縮しがちな時こそ「子どもはもちろん大人も『遊び』が必要。多くの方に参加してもらいたい」と語る。
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3月29日