上作延在住の花火師、谷古宇正啓さん（52）ら有志が７月25日、多摩川河川敷（諏訪地区）で「希望の花火」を打ち上げた＝写真。コロナ禍で落ち込む地域を元気づけようと企画。午後８時過ぎ、75発の花火が夜空を彩り、周辺住民から歓声が上がった。
花火を打ち上げたのは、谷古宇さんが代表を務める（有）花火企画夜光屋と花火師有志と湘南工科大学花火研究部の学生。会場を非公開にし、午後８時過ぎ、約10分間にわたり、75発の花火を打ち上げた。
雨天となった当日、開始３時間前に天候が回復。谷古宇さんは「雨でもやる気持ちは揺るがなかったけど、晴れてよかった」と話す。また、同日、多摩川上流（調布）でも花火が予定されていたため、時間を調整。上流の打ち上げが終わった直後に開始した。
最後に４号花火が上がると、会場付近の土手から見ていた観客から、拍手と歓声が沸いた。家族、友人と見に来た児童は「最後の大きい花火がよかった。友達と見れて楽しかった」と喜んだ。
また、谷古宇さんが同会場で毎夏開催する花火大会を見に来ているという男性は、「（上流で花火が上がり）この場所ではないのかとがっかりしていたところ始まって嬉しかった」と語り、「大変な状況の中、花火を見せてくれた花火師たちの心意気に感謝したい」と話した。谷古宇さんは、「地域の方のご協力があってこそ。拍手が聞こえやってよかったと感じた。希望が届けられたと思う」と話した。
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