コロナ禍により主催者がイベント開催に苦慮する中、高津市民館大ホールで「無観客」コンサートに挑戦する音楽教室がある。梶が谷駅近くで教室を開く「音の教室カリヨン」は、9月6日、毎年開催する生徒発表会を無観客で行い、Youtube動画で生配信する。現在、資金協力を呼び掛けている。
同教室は、歌を通じた表現の楽しさを伝えている。生徒は0歳から小学生を中心に約100人在籍。練習成果を発表するコンサートではミュージカルや歌を披露。1000人の観客を集めている。
動画で生配信
今年も例年通り、会場を抑えていたが、コロナ禍での音楽コンサートは業界が公開するガイドラインの厳守が求められる。同教室を主宰する平松あずささんは、「中止するのは簡単だけど、子どもたちを何とか舞台に上げたい」と開催を模索。最大の課題は、「出演者を含む人との距離の確保」だったという。ガイドラインによると、最低でも1m離れることが原則。平松さんは「出演者も多く、ステージだけで間隔を保つのははまず難しい」と話す。
そこで、観客を入れずに客席も舞台とすることで距離を確保。様子を生配信することを考えた。「生徒に提案すると、やる気に満ち溢れた顔に。この方法でやろうと決めました」と平松さん。
動画配信の取り組みは学校休校に伴いレッスンを休講した3月から既に始めている。これまでの配信数は124本。「画面にのめり込んで一緒に歌っている」など、生徒保護者からの報告を受け、手応えもある。
平松さんは「舞台で発表することは子どもたちの最大のモチベーション。新しい形で挑戦し、成功させたい」と話す。
クラファンで資金集め
同教室は配信機材、スタッフなどの資金の協力を呼び掛けている。目標金額は50万円。詳細はクラウドファンディングサイト「キャンプファイヤー」内「音の教室カリヨン」で検索。
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