テロへの警戒を強化しようと高津消防署などは8月26日と27日、下作延にある企業の敷地内で化学兵器のテロを想定した訓練を行った。来年開催予定の東京五輪、パラリンピックに向け、各機関の連携を確認することで対応力向上を図ることが狙い。
訓練には高津消防署、高津消防団、高津警察署、高津区役所と特殊な災害に対応する特別高度救助隊(宮前消防署)、の総勢110人が参加。イベントホールで液体(サリン)がまかれ、多くの傷病者が出たと想定した訓練を行った。
防護服に身を包んだ隊員が現場に行き、毒物のの特定や救護隊への連絡、毒物の拡散防止を実践。患者の搬送と付着した毒物の除染を行い、トリアージ後、医療機関への搬送する一連の動きを確認した。高津警察署員は、被害を受けていない人の避難誘導を実施。区職員は医療機関の手配など調整役を担い、各機関との連携確認を行った。
高津消防署の藤原收署長は「隊員らの一連の動作と関係機関との連携確認が目的。今後も関係機関と信頼関係を築き、災害に強い街、安全安心のまちづくりを目指したい」と話した。
特別高度救助隊は、大規模な災害発生時の人命救助活動や、核、化学物質などによる特殊な災害に対応。有毒ガスなどの分析装置を搭載する特殊災害対応車を装備する。川崎市内には臨港消防署と宮前消防署に配置されている。
高津区版のトップニュース最新6件
|
|
|
|
|
|
|
<PR>