「THEアートプロジェクト・多文化読み聞かせ隊」の代表を務める 三沢 範子さん 上作延在住 64歳
活動の輪拡げる「柔軟性」
○…ボランティア団体「THEアート・プロジェクト多文化読み聞かせ隊」は約10年前に高津市民館で行われた市民自主学級の修了生で結成。以来「イベントをやるたびに新しい人との出会いの輪が拡がっていますよ」と、リーダーとしての手応えを語る。
○…本業はバレエ講師。海外での子育て経験などを経て2002年に帰国後、元特別支援学校教員で現副代表を務める塚本純子氏と出会い、同団体の設立などに尽力。高津養護学校そばのコミュニティカフェ運営を引き受けてからは、そこを拠点として精力的な活動を実践している。
○…活動の基軸は団体名にもある通り「読み聞かせ」。多文化を紹介する絵本を読んで聞かせるボランティアを続けるうちに”多文化”の意味を考えるようになったのだとか。「私たちにとって多文化とは、国や地域、言葉や文化の違いのみならず、障がいの有無などの違いを超えて誰もが理解できる社会なんですよ」とニッコリ。だからこそ具体的な活動内容も、海外文化の紹介などはもちろん芝居や音楽、クラフトを通したイベント等々、多岐にわたる。
○…今回、溝ノ口劇場で行う「リズムワークショップ」は、外国につながる子ども達や障がいのある人達等の表現活動の一環として月2回のペースで手掛けているもの。元々は海外舞踊を紹介する催しを実施予定だったが、コロナ禍の影響で演者の来日が難しくなり、短期間のうちに鮮やかな方向転換を果たした。「溝ノ口劇場はプロ仕様の本格的な会場。なので開催告知のポスターも、それっぽく作ってもらったんですよ」と嬉しそうに話す口調は、周囲を巻き込みつつあらゆる局面を打開できる「柔軟性」と「バイタリティ」に満ち溢れていた。
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4月19日