川崎市は、市民が市政への意見や要望を出すことができる「市長への手紙」の2019年度の集計結果を公表。受理件数は3056件(前年度比532件増)で過去最高となった。内訳は、手紙・FAXが1098件、メールが1958件だった。
今年7月に施行されたヘイトスピーチ(憎悪表現)に刑事罰を科す「川崎市差別のない人権尊重のまちづくり条例」を受け、人権・平和に関する意見や要望が最も多い219件。昨年10月末に終了したミューザ川崎ゲートプラザのライブイベント存続を求める内容も多く、文化施策の分野も219件で最多となった。市総務企画局によると「ミューザライブ」の存続を求める声がネット上で「拡散」し、多くのメールが寄せられたという。また、新型コロナ感染症の影響で「休校・休園してほしい」という保護者からの要望が2、3月に急増し、学校教育が3位(177件)、保育園・幼稚園が4位(114件)となった。
担当者は「多ければ良いというものではないが、要望や意見は今後の行政運営に役立てていきたい」としている。
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