志高く真摯に市政へ 市政リポート 55 高津区の「脱炭素モデル地区選定」について 川崎市議会議員 さいとう伸志
私は12月議会の一般質問に立ち、その中で何点か質疑したうち、今回は「本市の水素戦略」について取り上げ、その一部を報告致します。
区内に水素供給拠点
川崎市は今秋、2050年の二酸化炭素(CO2)の排出量の実質ゼロを目指す脱炭素戦略「かわさきカーボンゼロチャレンジ2050」を策定。この取り組みの一環として来年春、高津区内に水素で走行する自動車に燃料を供給する「水素ステーション」の新設が予定されています。
私は環境局長に、この活用方法などを質問しました。市からは「市内の内陸部では初となる水素ステーションの新設により、水素や燃料電池自動車の普及拡大の契機となることが期待される。体験イベントの開催などを通してより身近に感じて頂ける取組みを実施する」といった回答がありました。
水素燃料車、普及へ
また現在、国が推し進めている電気自動車やハイブリッド車の普及拡大策の中における、本市の「水素戦略」の位置づけなどについても見解を問いました。
いわゆる「脱ガソリン車」の中でも、水素を燃料に走行する自動車には「燃料(水素)チャージ時間が短い」「航続距離が長い」「大型車にも対応している」といった数多くの利点があり、市でも「脱炭素社会を目指す上でさらなる普及の必要がある」と明言。国の支援措置活用も検討しつつ、さらなる普及促進に努めていく、といった方針が出されました。
脱炭素の契機に
こうした市の答弁にもあるように、私は市内陸部で初めてとなる「水素ステーション」が高津区内(梶ヶ谷交差点そば)に設置されることは非常に意義深い事だと考えます。今から3年前、武蔵溝ノ口駅に自立型の水素エネルギー供給システム「H2One」が設置されてからも、地元の方でさえ「言われるまで、気付かなかった」「そんな物があるんだ」と言われます。それほど「水素=臨海部」の印象が強いのだと思われます。
この度、高津区は「脱炭素モデル地区」にも選定されました。これを契機に、こうした各種の取り組みが市内外にも広く普及していく事を願っております。
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4月19日