宇奈根「カワサキ・スイミングクラブ」 守った「正月風景」 恒例の初泳ぎ、今年も
30年続く風物詩
区内宇奈根にある地域密着型のスポーツ施設「カワサキ・スイミングクラブ」で1月1日「新年初泳ぎ」が行われた。
これは、同クラブで30年以上続いているイベントの一つ。年末年始、休業となるプールを元日のみ会員向けに開放し、初風呂のような感覚で泳いでもらおうといった主旨の企画は毎年好評を博し、地元の風物詩として親しまれてきた。
中止も検討
しかし今年は新型コロナウイルスの影響で状況が一変。高津区内でも初詣の分散参拝が呼び掛けられ、初売りなども規模縮小を余儀なくされる中、同クラブの「正月恒例行事」も実施が危ぶまれていた。そんな中、関係者は昨年暮れ前まで慎重に開催可否を検討。結果、参加者に検温などの感染症防止対策を徹底しながら初泳ぎを行う事を決めたという。
会員32人が参加
開催当日、集まった参加者は会員32人。中には参加者同士で練習メニューを考案しながら、延べ約1500メートル
も泳ぐ人も見受けられるなど、皆初泳ぎを満喫していた。
これまで(1月5日現在)にクラスターの発生などの報告もなく、クラブを運営する株式会社カワサキスポーツサービス代表取締役を務める松本弘志さんもホッとした様子。一方で17日に実施予定の新春イベントでは、餅つきや模擬店といったお楽しみプログラムを取りやめるなどの配慮も適切に施しており、初泳ぎの英断には「どうにか、お正月の風景を守りたい」という、気概のようなものが感じられた。
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3月29日