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溝の口でテイクアウト予約 地元のおいしいもの「カッテコ！」
「カッテコを広めたい」と話す宇田川さんと関田店長
溝の口エリアに特化したテイクアウトアプリ「カッテコ」が昨秋からサービスを開始した。アプリから料理を注文・事前決済し、指定した時間にお店に受け取りにいく仕組み。コロナ禍の影響もあり、着実にユーザーを増やしている。アプリを運営するネクシィーズ・トレード（東京都渋谷区）の宇田川奈央さんに話を聞いた。
「行ってみたかったけどいつも行列のお店や、女性一人では少し入りづらいようなラーメン屋さんも、テイクアウト予約をすれば待ち時間なしで受け取れます。地元の『おいしい』をぜひ自宅で楽しんでもらえれば」と宇田川さんは話す。
同社ではコロナ禍前からテイクアウト予約に注目していた。軽減税率が適用されることや待ち時間ゼロで受け取ることができ、デリバリーと違い配達料もかからないテイクアウトのメリットを生かした新事業を検討。そこで誕生したのが、地域密着型のテイクアウト予約サービス「カッテコ」だ。さまざまな地域が候補に挙がったが、溝の口エリア（溝の口駅・武蔵溝ノ口駅・高津駅・二子新地駅、武蔵新城駅）が先行して選ばれた。
溝の口に長年住んでいた宇田川さんは「溝の口周辺には個性豊かな魅力的なお店がたくさんあります。行ったことのないお店に入るのは、二の足を踏んでしまうこともあると思いますが、アプリを通してその敷居を低く感じてもらえれば。お店と地域の方々を結び付けたいです」。愛着のある街だからこそ、思いは人一倍強い。
「地元を一緒に盛り上げたい」
企画・開発時から携わってきた宇田川さんは、各店の営業もすべて担当する。アプリに載せる内容の打ち合わせから、ページの管理、アフターフォローまできめ細かに対応。より充実したアプリにしようと、掲載店を増やすために区内を奔走している。
高津区役所近くの「お好み焼き やむやむ」はアプリ開設時から掲載している店舗。カッテコを導入してから、伸び悩んでいたテイクアウトの売り上げは大きく伸びたという。店主の関田紀之さんは「カッテコは自分では売れないところを補ってくれるのが良いところ。ほとんどが新規の方で、店の宣伝にもなっています」と効果を感じている。真摯に取り組む宇田川さんにも信頼を寄せていて、今では飲食店仲間を紹介するほど。「ここは個人店が多い街。溝の口を取り上げてくれて本当にありがたい」と感謝をにじませる。
カッテコが目指すものは、地元の店舗と地域住民のつながりを深めて、地元経済を盛り上げていくこと。直接店舗に足を運び店の雰囲気や些細な会話も楽しめるテイクアウトを通じて、地元をもっと楽しんでもらいたいという思いが根底にある。宇田川さんは「店舗オーナー様にはぜひ参加して一緒に地元を盛り上げて頂きたいですし、消費者の方にはぜひ地元のお店をもっと知るきっかけにしてもらいたいです」と力を込めた。
店舗掲載は無料、手数料も当面は無料。問い合わせは【電話】０３・３４７６・７８８６へ。
「できたてを待ち時間ゼロで渡せるのも魅力」と関田店長
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店の味を自宅で
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