「自然と共生」表現
芸術の新しい側面を切り出そうと、川崎市岡本太郎美術館(多摩区枡形)などが主催する「岡本太郎現代芸術賞」(TARO賞)。第24回の受賞者が先頃発表され、最高賞「岡本太郎賞」に次ぐ「岡本敏子賞」に、高津区坂戸在住の芸術家・モリソン小林さん(51)=写真・「人物風土記」で紹介=が選出された。
モリソン小林さんは前回、額縁一つに金属などで作った植物を納めた作品を初めて応募し、落選。今回「break on through」と題し、ヤマドリゼンマイやササユリなどが「枠」を突き抜け壁や床をつたい、大地に根を伸ばして自然と共生する姿を空間いっぱいに表現した。
20年来の夢、結実
元々は商業施設や店舗で金属植物のアート制作を生業とするモリソン小林さん。「一番好きなアーティストの近くへ」と、独立して2001年に久地に工房を開き、岡本太郎美術館に通い詰めた。かつて敏子さんのいた空間で仕事をしたこともあり「20年以上かかって夢が叶った」と受賞を喜んでいた。
「岡本太郎現代芸術賞」は今回、初のオンライン受付で実施され、応募616点のうち24点が入選。「岡本太郎賞」に最年少で輝いた大阪府の高校生・大西茅布さん(18)の作品「レクイコロス」をはじめとする入選作品は、4月11日まで同館で展示されている(詳細は同館HPに)。
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