25歳以下のコミュニティ「かわさき若者会議」を立ち上げた 中野 絢斗(けんと)さん 坂戸在住 23歳
自分の地元に誇りを
○…「市内で地域活動をする若者のプラットフォームをつくりたい」と、25歳以下が条件のコミュニティを仲間と発足。「『まちづくり』と聞くとハードルが高く感じるかもしれないけど、いろんな切り口で地域と関わることができる。気軽に参加してほしい」と同志に呼びかける。
○…坂戸で生まれ育ったが、中高は横浜、大学は都内。家には寝に帰るだけで、地元のことはほとんど知らなかった。転機となったのは、大学4年時の東欧ベラルーシへの留学経験。帰国時に18カ国を経由し、多様な文化に触れた。そして行く先々で、現地の人々は自分の地元を誇らしそうに語っていたという。「君の地元は?」と聞かれたが、何も言えなかった。「恥ずかしかったし、悔しくて。何も知らないんだなと痛感した」と当時を振り返る。
○…「世界はこんなに面白いんだから、地元はもっと面白いはず」―。帰国後、すぐに有志団体「高津区市民健康の森を育てる会」に最年少として入会した。「ミカンの木が自生しているなんて知らなかった」と改めて豊かな自然に驚かされた。最近では先輩のメンバーにSNSの使い方を教えることも。「多世代が関わると、互いに持っていない知識と経験を補える」と世代間交流を肌で感じている。
○…福島県浪江町の訪問を2017年から続けている。当初は「単なる好奇心」からだったが、現地を見て胸が締め付けられた。春からは新社会人として、IT関係の企業に勤務となる。これからは訪問も難しくなるかもしれないと、今年3月11日に本籍地を浪江町に移した。「パスポート表記も『FUKUSHIMA』になる。海外の人たちに福島は復興していることを伝えたい」と目を輝かせた。
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4月19日