高津区版 掲載号:2021年7月23日号 エリアトップへ

高津消防署隊員9人 被災の熱海で救援活動 泥と暑さ「20分が限界」

社会

掲載号:2021年7月23日号

  • LINE
  • hatena
取材に応じた鈴木さん(左)と近藤さん
取材に応じた鈴木さん(左)と近藤さん

 静岡県熱海市で7月3日に発生した土石流災害。川崎市消防局は救助隊員89人を派遣し、高津消防署(熊谷智子署長)からは9人が7月6日から12日まで救援活動を行った。指揮隊長・近藤秀樹さんと救助隊長・鈴木誠二さんが現場の状況などを語った。

 同署は第2〜4次と続けて派遣し、鈴木さんは6日に現地に入った。「イメージはしていたが、想像以上だった」。急な坂に、狭い道。重機が入れないところはすべてスコップによる手作業だ。泥は日が経つにつれ、粘土質に変わり体にまとわりついた。有力情報がない中の捜索は難航を極めた。「泥の撤去は全然進まなくて変化が見えなかった。撤去しても坂になっていると、また上から泥が流れてくる」。先の見えない作業だったが、精神面を支えたのは「埋もれてしまった人を助ける」―。行方不明者を見つけたいという思い一つだったという。行方不明者は見つけられなかったが、「3日間やり切った。後輩たちにもこの経験を伝えたい」と話した。

 4次で指揮隊長として派遣された近藤さんは10日から加わった。泥の撤去は進まず状況はあまり変わらなかったが、天気は回復した。足元が悪い上に、猛暑の中での胴長を着用しての作業は体力を大幅に消耗させた。「屈強な隊員でも、1回15〜20分が限界だった」と振り返った。熱海市では現在も捜索活動が続けられており、行方不明者は12人となっている(7月18日時点)。

 同署の熊谷署長は「高温多湿の厳しい環境の中、二次災害の発生を注視しながら、けがなく帰ってきてくれたことに感謝している。今回の経験を今後の活動に生かしてもらえれば」と隊員らをねぎらった。

 今回の救援活動の現場の状況を知ってもらおうと、同署は入口にある掲示板に8月中旬まで写真を掲示している。

警戒区域97カ所

 高津区内の土砂災害警戒区域は97カ所で、市内で4番目に多い。同署の近藤さんは「土砂災害はどこにでも起こりうる災害。早い段階で避難するなどの備えが必要になる」と注意喚起した。

現場で活動する隊員ら(同署提供)
現場で活動する隊員ら(同署提供)

高津区版のトップニュース最新6

高津消防団と強力タッグ

アルソック溝ノ口支店

高津消防団と強力タッグ 社会

「機能別団員」に初任命

9月17日号

「4年間の達成度は?」

福田市長マニフェスト

「4年間の達成度は?」 政治

大学准教授ら5人が検証

9月17日号

地域に広がれ「美唄(びばい)の味」

日本理化学工業(久地)

地域に広がれ「美唄(びばい)の味」 経済

コンテナ直売所、今秋新設

9月10日号

規模縮小、今年も

溝口神社例大祭

規模縮小、今年も 文化

関係者での神事のみ挙行

9月10日号

中学生からの手紙に感激

久地第二町会

中学生からの手紙に感激 コミュニティ教育

通学路の見守り活動で

9月3日号

生理用品、支援法を模索

県立高校

生理用品、支援法を模索 社会

大師高 トイレに試験設置

9月3日号

意見広告・議会報告政治の村

あっとほーむデスク

  • 6月4日0:00更新

  • 5月28日0:00更新

  • 5月14日0:00更新

高津区版のあっとほーむデスク一覧へ

最近よく読まれている記事

コラム一覧へ

高津区版のコラム一覧へ

バックナンバー最新号:2021年9月17日号

もっと見る

閉じる

お問い合わせ

外部リンク

Twitter

Facebook