二酸化炭素削減や地球温暖化防止対策に貢献する市民や事業者の取り組みを川崎市が表彰する「スマートライフスタイル大賞」。11月18日には、市役所で表彰式が行われた。10回目となる今回は20者の応募があり、区内からは久地に営業所を構える「前田道路」(本社/品川区)が最優秀賞を受賞。また優秀賞には「マルイファミリー溝口・ノクティプラザ」、奨励賞に市立末長小学校が受賞した。全体では、最優秀賞2件、優秀賞5件、奨励賞11件だった。
グリーンインフラ整備
最優秀賞の前田道路は今年4月、老朽化した川崎営業所の社員寮と外構を改修。環境に配慮した「グリーンインフラ」を生かした、自社の舗装材を実物展示する「まえだTEQ」を整備。ヒートアイランド現象の抑制や、集中豪雨などの環境問題への対策工法を取り入れた。同社担当者は「CO2削減の取り組みを評価してもらい、大変光栄。今後も地域貢献・環境貢献に努めていきたい」と喜びを語った。
今後は、行政や民間企業に対して脱炭素に向けたグリーンインフラ工法の積極的な提案を行っていきたいとしている。
再エネ100%を達成
優秀賞を受賞したマルイファミリー溝口とノクティプラザは、今年度から全館で再生エネルギー100%を達成したほか、空調を省エネ効果の高いインバータ化してCO2の削減に貢献したことなどが評価された。ノクティの若林武さんは「地域の方々と一緒に考え環境問題に取り組んできた。今回で2回目の受賞となるが、とても喜ばしいこと」と語る。今後は、行政と共にイベントなどに参加し、地域住民にさらに環境問題の啓発をしたい考えだ。マルイの福田哲也さんは「脱炭素はすぐに取り組まなければならないこと。未来につながるビジネスを行うと共に、安心・安全な地域社会づくりにつなげたい」と展望を話した。
企業と連携し環境教育
末長小学校は奨励賞の環境教育貢献賞を受賞。学校の向かいに位置し、日頃から同校と交流のある株式会社富士通ゼネラルの協力のもと6月に行った6年生の授業「夏を涼しく爽やかに」が評価された。夏の教室内の気温上昇に加え、コロナ下で換気しながら過ごす必要がある中、環境教育を踏まえてエアコンを効率的に使用する方法を、同社の社員が解説したもの。授業後は6年生が紙芝居を制作し、全クラスを回って下級生に学習内容を伝えた。雲林院泰夫校長は、富士通ゼネラルの全面協力に感謝を述べると共に「今後も末長小の風土として、この取組みを継続させていければ」と話していた。
高津区版のローカルニュース最新6件
|
|
|
|
|
|
|
<PR>