高津区聴力障害者協会(大辻壮(たけし)会長)が高津消防署(熊谷智子署長)に簡易筆談器を寄贈したことを受け、同署で12月15日、感謝状贈呈式が行われた。
同協会は昨年創立45周年を迎え、今回の筆談器の寄付は記念事業の一環。贈呈式で熊谷署長は「筆談器を活用してもらい、より市民に寄り添った消防行政に役立てたい」と感謝した。大辻会長は「これまで耳の聞こえない仲間と地域の課題解決のため活動を続けてきた。これからも消防署とともに助け合うことができる関係づくりができれば」と手話であいさつした。
寄贈されたのは5台で、高津消防署のほか区内4カ所の出張所の受付に置かれ、耳の不自由な人のほか、高齢者などに活用してもらうという。
スマホから119番通報
川崎市消防局では、聴覚や発話の障害により音声での119番通報が困難な人のために、携帯電話やスマートフォンを使って119番通報ができるサービス「Net119緊急通報システム」を導入している。市内在住・在勤・在学者で、障害で音声による通報に不安を感じる人が対象。
利用には事前登録が必要で、市内では157人、区内では30人が登録しているという(12月16日時点)。市消防局は「過去にはこのシステムでしか命が救えなかった通報もあった。一人でも多くの方に登録してほしい」と呼び掛ける。
登録は市消防局ホームページ内「Net119」からか、消防署窓口で対応。
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