有志グループ「郷土川崎を知る勉強会」の代表を務める 小林 保浩さん 末長在住 68歳
広く伝えたい「川崎の魅力」
○…今から4年前、齢60を超え「仕事以外で何かをしたい」と考えていた矢先、等々力緑地の一画で「郷土愛」を書かれた揮毫(きごう)のポスターを見つけた。その時点で川崎在住歴はおよそ40年。「それまでは全く意識した事がなかったんですが、地元に対する考えが一気に変わったような気がしたんですよ」と、人生の転機ともいえる出来事を振り返る。
○…過去の自身の立ち振る舞いも含め「川崎は地方と違い『郷土』とか『私のふるさと』といった意識が希薄と感じました」とポツリ。それでも「まず地元のことを学ぼうと、皆が少なからずお世話になり恩恵を受けている二ヶ領用水の勉強会から始めたんですよ」と、有志グループ発足の経緯を明かす。7、8人でスタートした活動は志を共にする仲間にも恵まれ着実に成長。コロナ禍に見舞われるまでは月1、2回、郷土について見識を深められる内容の勉強会を市内各所で催し、これまでの活動実績は27回。老若男女問わず市内外から参加者が自然に集ってくるのだとか。
○…勉強会開催に際しては企画内容の考案から日程調整などといったマネジメントまで、基本的には一手にこなす。回を重ねるごとに協力者も増え「講師になって頂ける方も沢山いらっしゃって、本当にありがたいです」とニッコリ。現役時代、市内企業で総務を担当してきただけあり、その調整手腕がグループの根幹を支えてきたことは想像に難くない。
○…地元の魅力を再確認する事で得た感動を、いずれは広く発信する日を夢見る。「学識者などに集まってもらい、サミット的な催しを行えたら、と考えているんですよ」話す口調からは、抜群の行動力と好奇心とが入り交じったようなバイタリティが感じられた。
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4月26日