上作延神輿愛好会の顧問を務める 三ツ橋 幸雄さん 上作延在住 88歳
地元知り尽くす「生き証人」
○…今から約30年前、1991年に新体制となった上作延神輿愛好会の会長に就任。以来、地域の祭りには欠かせぬ存在として2004年までリーダーシップを発揮し、現在も同会の顧問として後進の育成などに努めている。
○…若い頃から大の祭り好き。神事ならではの綺麗な所作に魅せられ、また地域の活気を全身で感じられるのも魅力なのだとか。コロナ禍前までは率先して担ぎ手を任っており「やっぱり、やめられないですね」とキッパリ。祭りが再開した折には、一応は顧問の立場から神輿渡御を見守ることになる予定だが「また担ぎたいね」と、意欲的に語ってくれた。他エリアの神輿愛好会と同様に、担ぎ手不足は深刻だが「外国の人も大歓迎しますよ」と、前衛的な一面も垣間見せる。
○…地元に根差した土建業の3代目として現役時代を駆け抜け、現在は子ども達に家業を譲り、土いじり程度の農作業が日課の充実したセカンドライフを過ごす。離れて暮らす孫の来訪は、昨今のコロナ禍で「お預け状態」といった様相。「やっぱり寂しいですね」と寂しそうにポツリ。それでも、上作延や界隈の遍歴を知り尽くす「生き証人」として、近隣小学校の授業で当時の話をするために招かれるなど、その役割はまだまだ十分といったところ。「これからも元気に過ごしていきたいですね」と前向きな姿勢をみせる。
○…温厚で面倒見の良い人柄が滲み出ており、常に仲間に囲まれている印象。先日行われた米寿のお祝い会にも、多くの人が駆け付け賑わったのだとか。「昔はあたり一面、田んぼばかりでね」と、街の変貌を振り返るが、人とのつながりや情の厚さはきっと不変。これからも一歩一歩、地域と共に歩を進めていく。
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4月26日