志高く真摯に市政へ 市政リポート 69 「脱炭素先行地域」川崎市の展望について 川崎市議会議員 さいとう伸志
本年4月から「先行地域」に
6月15日の市議会における自民党の代表質問の中で、私は環境委員会へ所属する立場から「脱炭素」に関する市の方針・取組みについての項目を担当しました。
そもそも川崎市は脱炭素社会の実現を目指し、2030年度までに市民と事業者が一体となり、CO2などの温室効果ガスの排出量を実質ゼロとすべく取組みを進めています。その中で昨年より高津区でスタートした「脱炭素アクションみぞのくち」などが国に評価され、市は今年4月から脱炭素の「先行地域」に選定されています。この事について市長は「先行地域の第1弾として、全国26団体の一つに(溝口周辺が)選ばれ大変喜ばしい」とした上で「市民、事業者と一層連携を図りこの地域における取組みを推進するなどして、日本の産業競争力向上と環境を両立させる都市を作っていきたい」と構想を述べています。
普及に向け具体案を
しかしながら、前出の「脱炭素アクションみぞのくち」の取組みについては、市民や事業者への浸透が、まだ十分ではないと考えます。そこで、さらなる普及、理解向上に向けての考えなどを、環境局長に問いました。
局長はこの取組みを広めるために昨年7月に発足させた「推進会議」の成果を強調した上で、市民や事業者へさらに普及させるため「一人ひとりの行動変容を促進する」「環境配慮型のライフスタイルを分かりやすく『見える化』する」といった方策を示し、さらに「区役所の持つ地域資産の情報や、地域団体や事業者とのつながりを生かしながら多様な主体の連携によるプロジェクト創出を進めていく」などと答弁しました。また他エリアへの波及について「国の交付金を活用した『太陽光発電設備』の導入等を促進することで身近かつ経済的な効果のある取組みであることを伝えていきたい」といった回答がありました。
こうした施策で積み上げた高津区の実績が今後、他エリアへの普及促進の重要な指針となるだけに、より具体的な方法なども積極的に採り入れていかなければなりません。私もこの紙面やSNS等を通じて取組みの経過報告などを含め、進捗を随時、発信してまいります。
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4月19日